慢性甲状腺炎の症状
自己免疫疾患の一種で、自己抗体が甲状腺細胞を攻撃するものである。 この病気は、自己免疫疾患として認識された最初の病気であった。
慢性甲状腺炎は、北アメリカおよび日本における原発性甲状腺機能低下症の原因のなかでもっとも頻度が高いものと考えられている。女性に多く(男性の10倍から20倍)、また45歳から65歳の年齢層で多くみられる。
甲状腺疾患の家族歴がよくみられる。イギリスにおいてはHLA-DR5抗原の発現が強く関連している(相対危険度 3)との報告がある。
関連する遺伝子の種類は人種により大きく異なっており、またターナー症候群やダウン症候群、およびクラインフェルター症候群などの染色体異常の患者では有病率が高くなるとされる。
甲状腺の細胞が破壊される詳細な機序はまだ明らかではない。甲状腺ペルオキシダーゼやサイログロブリン、甲状腺刺激ホルモン受容体(TSHレセプター)に対する自己抗体が陽性となるが、いずれの抗体も陰性である患者もわずかながら存在する。逆に、これらの抗体が陽性でありながら慢性甲状腺炎を発症しない人もいる。
病態・症状
慢性甲状腺炎により甲状腺機能低下が起こるとされるが、慢性甲状腺炎の症例全体の中で、甲状腺機能の指標のひとつである血清遊離サイロキシン (fT4) 濃度が低下している症例は約4分の1程度にとどまる。明らかな甲状腺機能異常を伴わない症例や、甲状腺刺激ホルモン (TSH) 値が軽度上昇するも血清fT4濃度や血清遊離トリヨードサイロニン (fT3) 濃度の低下がみられない、潜在的甲状腺機能低下症の段階にとどまる症例の方が多い。また、病初期の急性期には一時的に「ハシトキシコーシス (Hashitoxicosis)」と呼ばれる甲状腺中毒症の状態になり甲状腺機能の亢進が起こることがある。
生理学的には、甲状腺ペルオキシダーゼまたはサイログロブリンに対する抗体により、甲状腺の濾胞細胞は緩やかに破壊される。したがって、この病気は臨床的には、血液検査でこれらの抗体濃度を測定することで診断できる。また、白血球、とくにTリンパ球の甲状腺への浸潤も特徴的である。非ホジキンリンパ腫との関連が指摘されている。
診察所見としてはびまん性の甲状腺腫大がみられる。また、病初期には甲状腺機能亢進による症状(体重減少、脈拍数の増加など)を呈しうるが、その後は甲状腺機能低下に起因する症状が出現する。体重増加、うつ状態、全身の疲れ、脈拍数の低下、高コレステロール血症、便秘、記憶力の低下、不妊、毛髪の脱落などが起こりうる。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
男性の10倍から20倍女性の方がかかりやすい病気なんだそうです。
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